2017-08-25
 エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢などを綴ったコラムです。
 是非、ご一読ください。

 「勝負はこれから」
 「夏を制する者は受験を制す!」「夏休みは受験の天王山!」…こんなフレーズを聞いたことは、一度や二度ではないでしょう。その夏休みもあと数日で終わります。いや、学校や学年によっては既に新学期が始まっている生徒もいます。
 さて、受験生の皆さんは、夏休みをどのように過ごしたのでしょうか。毎日のように予備校・塾に通い、充分な成果を挙げられたでしょうか。自他ともに納得ができるぐらい勉強できたでしょうか。ここまで読んで、耳が痛くなった受験生や親御さんがいらっしゃるかもしれません。
 でも、安心してください。「これで完璧」という基準が無い受験勉強を納得できるまで達成した受験生はほとんどいません。逆に言うと、もし「完璧にできた」と豪語する受験生がいたなら、その多くは勘違いをしているか、当初の目標設定が大甘なのです。本当の勝負は、これからです。誰も(特に先生は)教えてくれなかったでしょうが、夏休みで大切なことは「受験勉強をするための心構えを身に付ける」ことだったのです。「夏休みにしっかり勉強できなかった。どうしよう…」そう思って反省し、危機感を持っている受験生なら、まだ充分間に合います。なぜなら、反省して危機感を持つことこそが、夏休みの本当の目的だからです。とはいえ、夏休み明けに実施される模擬テスト等で順位が変動したり、偏差値が下がったりするかもしれません。他の皆も同じように勉強しているわけですから、順位や偏差値が乱高下するのは当たり前です。必要以上に不安感を持つのは無意味なことです。
 最悪のパターンは「夏休みにしっかり勉強できなかった。もうダメだ…」と、あきらめてしまうことです。落ち着いて、受験本番がいつなのかを考えてみましょう。一部年内に実施されるものもありますが、その多くは来年の1月以降に行われます。入試は来年なのに、夏の段階であきらめてしまうのは、あまりにも早すぎます。そもそも、日本の夏は高温多湿で過ごしにくい季節です。つまり、夏は勉強しても能率が上がらないものなのです。それより、勉強しやすい秋に鬼神のごとく思い切り勉強に打ち込んでみましょう。そして、勢いに乗ったまま一気に入試本番で実力を発揮し、合格を勝ち取りましょう。


前向きに切り替える先生がいます。       エミールの家庭教師



 

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