2017-11-29
エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢を綴ったコラムです。
是非、ご一読ください。
「守りの勝負」
ドラマがある勝負は、攻める時だけではありません。野球ならピッチャー、サッカーならゴールキーパー、バレーボールならリベロなど、チームの得点にはならないものの重要な役割を果たしている選手がいます。攻めるときは得点という目標があるため、モチベーションが高揚し楽しいものですが、守る時は決して楽しいことばかりではありません。なぜなら、守っている本人にも、観客にも、「守れて当たり前」という意識があるからです。先ほど例に挙げたピッチャーが、ひとつのアウトも取れず打たれてばかりなら、その選手は、もはやピッチャーとは呼べないでしょう。役割を充分に果たしても「当たり前」としか評価されない仕事は辛いものです。
今の話を入試に置き換えれば、新しい分野・単元・傾向の問題を学習するのが「攻める時」、今まで学習した内容の理解・定着を徹底するのが「守る時」と言えます。今年も残り1ヶ月。これからは「守るべきものを守る時」つまり、志望校の傾向に合わせ、点数を稼げる問題について、合格点をクリアするまで反復練習する時期です。解答できて当たり前の問題を学習するわけですから、楽しいものではありません。逆に、できなければショックを受けます。しかし、志望校合格を勝ち取るためには避けては通れない道です。とはいえ、学習する本人が、どこを守るべきか、どこまで守ればよいかを判断できない場合があります(特に中学受験生は)。また、同じ志望校であっても個々人によって守るべきものは違ってきます。われわれ家庭教師は、この時期には生徒の守るべきものを明確に示し、避けては通れない道の最短ルートへ導くことが仕事になります。
そして、さらにもうひとつ重要な仕事があります。それは、既習事項の問題であっても「できて当たり前」とは評価せず、褒めて褒めて褒め倒すことです。「この問題ができたのか…。先生は嬉しい!」「家庭教師として、君を教えていることを誇りに思う。」「先生には『合格』という光りが見えてきた。」等々、歯の浮くような(?)セリフを並べ立て、生徒のモチベーションを高揚させます。親御さんと違って、家庭教師は他人です。自分の子どもを面と向かって褒めるのは、気恥ずかしく難しいものですが、他人ならばそれができます。また、他人でないと気付かない長所もあると思います。われわれ家庭教師は、たとえ勘違いであっても自信をつけ、最高の精神状態で、今年もまた生徒を決戦の場に送り出します。
守りの勝負ができる先生がいます。 エミールの家庭教師
是非、ご一読ください。
「守りの勝負」
ドラマがある勝負は、攻める時だけではありません。野球ならピッチャー、サッカーならゴールキーパー、バレーボールならリベロなど、チームの得点にはならないものの重要な役割を果たしている選手がいます。攻めるときは得点という目標があるため、モチベーションが高揚し楽しいものですが、守る時は決して楽しいことばかりではありません。なぜなら、守っている本人にも、観客にも、「守れて当たり前」という意識があるからです。先ほど例に挙げたピッチャーが、ひとつのアウトも取れず打たれてばかりなら、その選手は、もはやピッチャーとは呼べないでしょう。役割を充分に果たしても「当たり前」としか評価されない仕事は辛いものです。
今の話を入試に置き換えれば、新しい分野・単元・傾向の問題を学習するのが「攻める時」、今まで学習した内容の理解・定着を徹底するのが「守る時」と言えます。今年も残り1ヶ月。これからは「守るべきものを守る時」つまり、志望校の傾向に合わせ、点数を稼げる問題について、合格点をクリアするまで反復練習する時期です。解答できて当たり前の問題を学習するわけですから、楽しいものではありません。逆に、できなければショックを受けます。しかし、志望校合格を勝ち取るためには避けては通れない道です。とはいえ、学習する本人が、どこを守るべきか、どこまで守ればよいかを判断できない場合があります(特に中学受験生は)。また、同じ志望校であっても個々人によって守るべきものは違ってきます。われわれ家庭教師は、この時期には生徒の守るべきものを明確に示し、避けては通れない道の最短ルートへ導くことが仕事になります。
そして、さらにもうひとつ重要な仕事があります。それは、既習事項の問題であっても「できて当たり前」とは評価せず、褒めて褒めて褒め倒すことです。「この問題ができたのか…。先生は嬉しい!」「家庭教師として、君を教えていることを誇りに思う。」「先生には『合格』という光りが見えてきた。」等々、歯の浮くような(?)セリフを並べ立て、生徒のモチベーションを高揚させます。親御さんと違って、家庭教師は他人です。自分の子どもを面と向かって褒めるのは、気恥ずかしく難しいものですが、他人ならばそれができます。また、他人でないと気付かない長所もあると思います。われわれ家庭教師は、たとえ勘違いであっても自信をつけ、最高の精神状態で、今年もまた生徒を決戦の場に送り出します。
守りの勝負ができる先生がいます。 エミールの家庭教師