2018-01-31
 エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢を綴ったコラムです。
 是非、ご一読ください。

「真価が問われる時」
 家庭教師として最も幸福を感じる時、それは言うまでもなく生徒から「合格」の知らせを受けた時です。達成感、満足感、安堵感、期待感、その他、様々な喜びの感情が入り混じった生徒の弾んだ声は、どんな美しい調べよりも心地よく耳に響きます。
 しかし、現実は幸福な時ばかりではありません。長年この仕事をしていれば、「不合格」の知らせを受けなければならない時もあります。そして、むしろ「不合格」の時こそ家庭教師の真価が問われます。「不合格」の場合、生徒の個性やご家庭の事情によって時期や言い回しに変化をつけますが、私は親御さんも交えた面談の機会をできるだけ早く持ち、以下の3点を話します。

現実を受け止める
 「運が悪かっただけ」などと中途半端な慰めは言わず、「充分に頑張ったが、自分よりもっと頑張ったものが合格した」ことを認める。
将来を展望する
 具体的な職業であっても、社会に役立つ人といった漠然としたものであっても、生徒と将来の夢を語る。
まだ「負けていない」ことを確認する
 最悪なのは全てを諦めてしまうこと。「諦めた時が負ける時である」と強く意識する。

 毎日のように進学塾や予備校に通う生徒は、通常でも1日3~4時間、時期によっては朝から晩まで教室で学習に励みます。それと比べて家庭教師は、週1~2回・1回につき2~3時間がせいぜいです。時間数だけを比較すれば、家庭教師は微力かもしれません。しかし1対1の個別授業だからこそ培える信頼関係やオーダーメイドのきめ細かい指導・フォローは、家庭教師にしかできないと自負しています。但し、それが生徒の人生に役立ったかどうかを決めるのは生徒自身です。われわれ家庭教師は、たとえ5年先、10年先であっても、今行っていることが花開き実を結ぶことを願って、今日も生徒の家の向かいます。


 苦しい時こそ真価を発揮する先生がいます。       エミールの家庭教師


 

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