2018-04-02
エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢を綴ったコラムです。
 是非、ご一読ください。

 「春のストレス」
 「年を追うごとに1年が早く感じられる」大人であれば誰もが思うことです。よほど波乱万丈な人生でない限り、日常生活には一定のサイクルがあって、それが毎年繰り返されます。ある程度の年齢に達すると志向や行動パターンは固定化されますから、毎日同じ時刻に着く電車の同じ車両に乗るように、今日起こった出来事は既に経験済みのものが多くなります。いわゆる「マンネリ」というやつで、この「マンネリ」が1年を早く感じさせるのでしょう。
 しかし、10代の生徒たちにとっては、毎日が新しい体験と発見の連続です。去年の春と今年の春は大きく異なります。クラス替えがあった、新しい友達ができた、といった出来事を大人の言葉に言い換えると「人事異動」。勉強が難しくなった、友達関係がうまくいかない、と感じたら「配置転換」といったところです。「人事異動」や「配置転換」は、大人ですら時として大きなストレスになります。ましてや、経験値の少ない10代にとっては、どれだけ大きなことでしょう。会社には、これらのストレスを緩和する管理職制度が存在します。外部の第三者機関を通じたケアシステムを設けている会社もあるでしょう。ですが、学校や塾は生徒に対して充分なケアを行っているでしょうか。
 また、小・中・高校生は毎年春になると進級します。会社で言えば「昇進」です。「昇進」というと有り難いイメージですが、その分責任が重くなりますから「昇進ストレス」に陥ることもあります。本来ならばうれしいはずなのに、進級したせいで漠然とした不安を抱えながら毎日を送っている生徒もいるかもしれません。「担任の先生が変わった」「塾・予備校に通う日が増えた」「習い事を辞めざるを得なくなった」等々、大人にとっては取るに足りないこと、時間が解決すること、と映る問題でも、生徒が不安やストレスを感じることは多々あります。
 家庭教師は生徒と1対1で接するので、生徒が感じる不安やストレスの数々を知っています。しかし、生徒は一人ひとり違いますから、どの生徒にも効果がある汎用的な接し方やテクニックは持ちえません。ただただ真摯に生徒と向き合い、改善に向けて愚直の努力するのみです。


 生徒のストレスと向き合う先生がいます。       エミールの家庭教師

 

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