2018-05-30
 エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢を綴ったコラムです。
 是非、ご一読ください。
 
 「真の実力」
 先日、少し時間ができたので京都へ散策に出かけました。初夏の薫る風の中、嵐山で竹林を歩いていると、「京都・竹・エジソン」と想いが連なりました。トーマス=アルバ=エジソン、誰もが知っている大発明家。映画・蓄音機・マイクロフォン等、彼の数多ある発明の中で最も知られているのは白熱電球で、そのフィラメントに京都(嵐山ではなく八幡ですが)の竹が使われたことは有名な話です。
 エジソンのみならず、大きな成功や業績を収めた人の伝記を読むと、共通しているのは順風満帆の人生を送った人はひとりもいない、ということです。人生のどこかで必ず大きな失敗や挫折を経験していることに気が付きます。とはいえ、大失敗はなかなかできるものではありません。なぜなら、挑戦しないと失敗することができないからです。よく「失敗は成功の基」と言われますが、失敗するには努力に裏打ちされた挑戦が必要なのです。
 受験勉強では日々の学習が「努力」、入試が「挑戦」ということになります。日々の学習(努力)を怠ったまま入試(挑戦)に臨んだところで不合格(失敗)は必至でしょう。また、そこから得られるものは何もありません。万が一、合格(成功)したとしたも本当の喜びを味わうことはできませんし、入学後たちまち困るのは目に見えています。つまり、たゆまぬ努力を重ね、真の実力をつけたものが挑戦してこそ成功が得られ、もし失敗したとしても、それを乗り越えることができるのです。エジソンが「天才は1%のひらめきと99%の努力である」と言うように。
 さて、真の実力を養成する絶好の機会が、これから始まる夏休みです。受験生の皆さんは、毎日、毎日、問題演習(実験)を繰り返すことになります。実験はスムーズに運ぶ場合もあれば、途中で行き詰まったり、全くの見当違いだったりの場合もあるでしょう。そこで夏を迎える受験生にエジソンのエピソードをひとつ紹介します。
 ある日、何度やっても実験がうまくいかず、落胆した助手が「先生…また失敗でしたね。」と呟いた。しかし、エジソンはこう言った。「いや、成功だ。今の実験でこの方法が間違いだと分かったじゃないか。私は実験で失敗したことは、ただの一度も無いよ。」と。


 真の実力をつける先生がいます。         エミールの家庭教師

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