2018-08-31
エミールのプロ家庭教師が、生徒さんへの思いや仕事への姿勢を綴ったコラムです。
是非、ご一読ください。

 「徹夜の誘惑」
 明日から9月に入ります。「危険な暑さ」「災害レベルの暑さ」だった今年の夏。まだまだ残暑は厳しいですがピークは過ぎたようで、朝晩は幾分涼しくなり虫の声も聞こえ始めています。これからしばらくは気候も良く、勉強のみならず人間の活動には最適の「秋」になります。よく「秋の夜長」という言い回しを使いますが、季節によって一日の時間が延びるはずはなく、よく考えてみるとおかしな言い方です。おそらく気候が良くなり身体が楽になると、ついつい夜遅くまで起きてしまう人が多くなるのでしょう。
 「徹夜で勉強した。」「夜中の2時まで勉強した。」と、少々自慢げに話す生徒にしばしば出会います。確かに「徹夜で勉強」「夜中まで勉強」は非日常的な行為で、心を誘惑されると思います。また、彼ら・彼女らが「夜はいつまでも続き、いつまでも勉強できるような気がする。」と言うのも、一年中夜遅くまで起きている身(家庭教師)としては、よくわかります。大人でも必要に迫られてたまに徹夜すると、翌朝は妙にハイテンションになり、聞かれてもいないのに「昨夜は徹夜してね…。」などと自分から話し出すときがあります。しかし、身体に無理を強いているわけですから、昼間にボーっとしてしまう、居眠りする、食欲が減退する等々、必ずどこかにしわ寄せが来ます。徹夜して勉強や仕事が、その時ははかどった気がしても、しわ寄せの分を考えると結局は、プラス・マイナス・ゼロになるのではないでしょうか。いや、体力の消耗を考慮するとマイナスでしかありません。ましてや、学校ではこれから運動会・体育大会の練習や文化祭の準備が毎日行われます。しっかり睡眠をとらないと、最悪の場合体調を崩す恐れもあります。更にもし通院や入院となれば、予定外の時間とお金をたくさん使う羽目になります。
 親御さんも我々家庭教師も、これからの時期「寸暇を惜しんで受験勉強に一生懸命取り組んで欲しい」という思いを持っています。しかし、それ以上に「受験勉強と引き換えに健康を失うのは、何としても避けなければいけない」という思いの方が数段強いのです。



 生徒の健康を気遣う先生がいます。      エミールの家庭教師


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